昨日「鮨っ子」さんで、神亀さんの純米吟醸槽口酒16BYを持ち込んで飲みました。
まず冷で、きれいな米の旨みとサラリと流れるような喉越し。いつもの事ながら、生ひねは全く感じません。寒ぶりの脂がより上品で繊細に感じます。
次に燗。やっぱりと言う美味しさ、2ランク位アップです。生っぽさが無く、限りなく柔らかで口内を包み込むようです。将に甘露、料理は冷の時よりも軽めのものが合いそうです。生酒の熟成酒は苦手なのですが、冷蔵庫のもっと古い分を試してみたくなりますねぇ。ご興味のある方は、ご連絡ください。
昨日、「門土庵」さんで奥播磨 深山霽月と日置桜 生もと純米を飲みました。
奥播磨 深山霽月
冷 きれいな酸味があり、辛口できれいな味わい。「かつおの刺身」と合わせましたが、酸が旨くマッチしていました。
燗 全体の味が引き締まり、とてもスマート。燗ざましになってからも、とても美味しく飲めます。
おかみさんセレクトの「海老とくるみのオーロラソース」は、ピッタリ。
日置桜 生もと純米
常温 スッキリの生もとの酸があり、きれいで切れがあり美味しい。店主の相沢さんも、「好みかも知れない」との由。
燗 常温よりきれいで、シャープ。もう少し熟成すると、味にふくらみが出てもっと美味しくなりそう。常温、燗とも「海老とくるみのオーロラソース」とは、良い相性でした。
純米酒の原料は米と米麹です。
ワインはブドウの出来が品質を決定すると言われるほどに、原料のブドウを重視しています。
一方日本酒の場合は、酒造技術の優劣が品質に対して大きな影響を与えるため、米の品種や精米歩合には関心があっても、米の品質に対してはあまり述べられてきませんでした。
某酒造の専務から、「有機の米と普通の米とでは、発酵の勢いが違う。酵母も有機の米を喜んでいるんでしょう」という話を聞きました。
人工の肥料は、必要なものだけを与える。サプリメントで育てているようなもの。有機肥料にはいろんな成分がいっぱい入っていて、一見無駄に見えます。でも自然のなかでは、不必要なものなどは無く、何かの役に立っている。酵母は自然の生物なんだなぁ、なんて考えていました。
米にこだわる。神亀、秋鹿、竹鶴をはじめ、たくさんの頑固者の蔵元さんとお付き合いが出来て、ありがたいことだとつくづく思います。
ところで秋鹿のレギュラークラスの新酒生酒が揃いました。
17BY新酒
山田錦80%純米生原酒 1.8L 2,415円
雄町80%純米生原酒 1.8L 2,415円
山田錦70%山廃純米生原酒 1.8L 2,835円
雄町70%山廃純米生原酒 1.8L 2,835円
米や仕込みの違いを、飲み比べてみたいですね。
今回は鱧を食べながら、純米酒を楽しみましょう。
お酒は下記の予定です。
冷酒にて
橘屋(宮城) 山廃純米吟醸 16BY
奥播磨(兵庫) 純米吟醸生 夏の芳醇超辛 17BY
龍勢(広島) 純米吟醸 山田錦 17BY
羽前白梅(山形) 純米大吟醸 16BY
燗酒にて
睡龍(奈良) 純米 涼 17BY
独楽蔵(福岡) 純米吟醸 玄 13BY
花垣(福井) 純米大吟醸 七右衛門 9BY
詳細は、TOPページのお知らせイベント案内からご覧ください。
第69回郡山ワインを楽しむ会 のご案内
とても過ごしやすい爽やかな季節になりました。6月のワイン会のご案内です。
今回のテーマはイタリアワインです。赤ワインは北イタリア・ピエモンテを代表する、バローロ、バルバレスコ、スーパーピエモンテのワインです。トスカーナと並ぶイタリア最良のワイン産地を呑み比べてみましょう。
会場は、郡山ビューホテルアネックス1F「スプーン」さんへお願いしました。ご参加お待ち申しております。
記
【日時】 平成20年6月11日(水) PM7:00~
【会場】 郡山ビューホテルアネックス1F スプーン
郡山市中町10-10 ℡024(939)1111
【会費】 10,000円
【定員】 35名
【申し込み】 清水台平野屋 担当野内哲夫
℡024(932)0373
FAX (923)7325
☆どなたでも参加できます。メール、FAXにてお問い合わせください。 kannzake@nifty.com まで。
ワインリスト
Spumante
Ferrari(フェラーリ) Rose(ロゼ) NV
Vino Bianco
Conte(コンテ) Zandotti(ザンドッティ) Malvasia(マルヴァジア) Rumon(ルモン) 2006
Vino Rosso
Produttori(プロドゥットーリ) del(デル) Barbaresco(バルバレスコ) Barbaresco(バルバレスコ) 2003
Tenute(テヌータ) del(デル) Vallarino(ヴァラリーノ) Dialogo(ディアロゴ) Monferrato(モンフェラート) 2003
Silvio(シルヴィオ) Grasso(グラッソ) Barolo(バローロ)“Bricco(ブリッコ) Luciani(ルチアーニ)” 2000
Dolce
Fatascia(ファターシャ) Ylenia(イエーニア) Bianco(ビアンコ) 2001
本日のワインひとこと
フェラーリ ロゼ NV
北イタリア・トレンティーノ アルト アデイジェ州。イタリアを代表するスプマンテです。シャンパーニュ地方で醸造のノウハウをじっくり学んだ当主がフェラーリ独自の製法を編み出しました。ロゼワインを瓶内二次発酵し、オールド・ローズと呼ばれる淡い色合いとサンザシのような花のブーケ。優雅な味わいと長い余韻のワインです。
コンテ ザンドッティ マルヴァジア ルモン2006
ラツィオ州。ローマから20km南に位置し、高級品種マルヴァジア・プンティナータ・デル・ラツィオ種100%で造られます。アカシア、パイナップル、アプリコットのような魅力的な香りとエキス分がとても豊富な、個性的なワインです。
バルバレスコ生産者組合 バルバレスコ 2003
例年高品質なバルバレスコを産する生産者組合ですが、この2003年は抜群です。単一畑のリセルヴァを生産せず全てこのワインに加えています。2003年らしくリッチな広がり、熟したフルーツの深い層、美しくまとまったタンニン。酸が穏やかなので長期熟成しなくても楽しめる豪勢なワインです。97年ものを思いだします。
ヴァラリーノ ディアロゴ モンフェラート 2003
ガンチャ家が所有するエステートです。カベルネソーヴィニヨン、バルベーラ、メルロ、ネッビオーロのブレンド。非常に濃厚ですが、舌触りは滑らかで、しっかりしたタンニンを感じます。スーパーピエモンテ!
シルヴィオ グラッソ バローロ“ブリッコ ルチアーニ” 2000
新樽を100%使用したモダンバローロの造り手です。このルチアーニはフレンチバリック27ヶ月熟成、瓶熟成12ヶ月させています。深いガーネット色、ベリー系の複雑な香り。タンニンは熟しており、バランスの良い柔らかな味わいです。
ファターシャ イレーニア ビアンコ 2001
モスカート・ディ・アレッサンドリア種で造られる、シチリア島産の甘口白ワインです。蜂蜜のような濃厚な甘味と酸味のバランスが良く、柑橘系、レモンなどの香りが爽やかです。非常に高いポテンシャルです。